1.九州・沖縄作曲家協会について

1979年、大分県湯布院に集まった九州・沖縄の作曲家8名により、「南から新しい音楽の風を起こそう」という志によって発起された。翌年、九州・沖縄にゆかりのある作曲家17名によって協会を創立。会長に辛島武雄、事務局長に田村洋彦を選出する。
2006年に名称を九州・沖縄作曲家協会に変更。
九州・沖縄における現代音楽の普及・発展を第一目標とし、「地域社会に根ざした音楽の創造は如何にあるべきか」をテーマの根幹に据えて活動を展開。1991年からは韓国・嶺南作曲家協会との相互交流を開始。2003年4月には嶺南作曲家協会(大韓民国)、上海作曲家協会(中国)と共に東アジア作曲家協会を設立し、その範囲を一地方から近隣諸国にまで広げながら、活動を展開している。
主な事業としては、九州現代音楽祭と九州・沖縄作曲家協会Spring Concertの開催、東アジアの作曲家たちとの相互交流、機関紙の発行がある。

 

2.九州・沖縄現代音楽祭について

九州・沖縄作曲家協会主催の音楽祭で、九州各県持ち回りで毎年開催されている。
第1回は、1980年8月28日に住吉浜リゾートパーク(大分)で開催。演奏による作品発表4作品、録音による作品発表3作品の計7作品が披露された。
第12回は、NBCビデオホール(長崎)にて1991年8月27日に開催。嶺南作曲家協会から禹鐘億会長が参加。上野晃氏との対談、および禹氏の作品が招待演奏された。以降、嶺南作曲家協会とは作曲家派遣交流を行っている。
第15回は、1994年9月8、9日の2日間、福岡銀行本店大ホールにて開催され、本音楽祭初の「オーケストラ作品の夕べ」(指揮:湯浅卓雄、管弦楽:九州交響楽団)が実現。
第20回は、1999年9月3、4日の2日間の開催。第一夜は「室内管弦楽の夕べ」(指揮:井崎正浩、管弦楽:九州現代音楽祭管弦楽団)と銘打ち、本音楽祭2回目のオーケストラによる演奏会となった。
第25回は、第2回東アジア現代音楽祭(主催:東アジア作曲家協会)との協同開催とし、9月18日~21日の4日間、宮崎県立芸術劇場を会場に、ワークショップ(作曲家の解説を交えた公開リハーサル)、国際シンポジウム(日・中・韓のパネリストによる)、2つの作品演奏会、東アジア国際作曲コンクール、宮崎伝統芸能視察などの内容で行われた。
2005年は、みなみホール(鹿児島)にて第26回を開催。嶺南作曲家協会から金在彰会長はじめ3名の作曲家を招待して開催された。

<九州・沖縄現代音楽祭の歩み>

第1回(大分) 1980年8月28日/住吉浜リゾートパーク
第2回(大分) 1981年8月27日/住吉浜リゾートパーク
第3回(大分) 1982年8月26日/住吉浜リゾートパーク
第4回(佐賀) 1983年8月27日/佐賀市民会館
第5回(大分) 1984年8月29日/住吉浜リゾートパーク
第6回(福岡) 1985年8月30日/都久志会館
第7回(大分) 1986年8月27日/コンパルホール
第8回(鹿児島) 1987年8月29日/山形屋文化ホール
第9回(沖縄) 1988年10月22日/琉球放送R.B.C.ホール
第10回(大分) 1989年8月28日/佐伯文化会館
第11回(福岡) 1990年8月27日/戸畑福祉文化センター
第12回(長崎) 1991年8月27日/NBCホール
第13回(鹿児島) 1992年8月22日/山形屋文化ホール
第14回(佐賀) 1993年8月28日/佐賀県立美術館ホール
第15回(福岡) 1994年9月8日 第1夜「室内楽作品の夕べ」/福岡銀行本店大ホール
9月9日 第2夜「オーケストラ作品の夕べ」/福岡銀行本店大ホール
第16回(熊本) 1995年9月1日/産業文化会館ホール
第17回(沖縄) 1996年9月22日/佐敷町シュガーホール
第18回(宮崎) 1997年8月30日/宮崎市民文化ホール
第19回(福岡) 1998年8月29日/石橋文化センター共同ホール
第20回(福岡) 1999年9月3日 室内管弦楽の夕べ/福岡中央市民センター
9月4日 室内楽の夕べ/あいれふホール
第21回(鹿児島) 2000年9月30日/霧島国際音楽ホール(みやまコンセール)
第22回(沖縄) 2001年10月7日/シュガーホール
第23回(長崎) 2002年9月29日/活水女子大学新戸町ホール
第24回(大分) 2003年9月27日/音の泉ホール
第25回(宮崎)

2004年9月18日~21日 第2回東アジア国際現代音楽祭/ 宮崎県立芸術劇場
9月18日 公開リハーサル・ワークショップ/アイザックスターンホール
9月19日 開会式・国際シンポジウム/演劇ホール
作品演奏会第一夜/アイザックスターンホール
9月20日 国際作曲コンクール本選会/アイザックスターンホール
作品演奏会第二夜/アイザックスターンホール
9月21日 宮崎伝統芸能視察

第26回(鹿児島) 2005年8月28日/みなみホール
第27回(福岡) 2006年10月20日/あいれふホール
第28回(熊本) 2007年10月20日/熊本市産業文化会館大ホール
第29回(沖縄) 2008年10月11日/国立劇場おきなわ 小劇場
第30回(大分) 2010年10月30日 シンポジウム/大分県立芸術文化短期大学音楽棟小ホール
同日 第5回東アジア国際作曲コンクール/iichiko音の泉ホール
10月31日 作品演奏会/iichiko音の泉ホール
第31回(沖縄) 2011年10月8日 レキオスの風/沖縄県立芸術大学奏楽堂ホール
第32回(福岡) 2012年11月23日 響・舞・鴻臚館(そなーれ・ばらーれ・こうろかん)/ももちパレス
第33回(鹿児島) 2013年11月9日 みなみホール
第34回(宮崎) 2014年11月29日 まちうた都城とともに/都城市総合文化ホール
第35回(熊本) 2015年9月27日 平成音楽大学サテライトステージ
第36回(鹿児島) 2016年9月17日 鹿児島で音楽を学ぶ学生たちとともに/鹿児島国際大学8号館ミニコンサートホール
第37回(長崎) 2017年9月23日 活水女子大学 新戸町音楽ホール

 

3.九州・沖縄作曲家協会Spring Concertについて

九州現代音楽祭への出品希望者増に伴うマラソンコンサート化の解消を目的に1994年からスタート。第一回目は、同年4月1日、北九州市立響ホールにて開催された。開催地は福岡県、会場はあいれふホール(福岡市)として定着している。

<スプリングコンサート>

第1回(北九州) 1994年4月1日 北九州市立響ホール
第2回(北九州) 1995年3月31日 北九州市立響ホール
第3回(北九州) 1996年4月6日 北九州市立響ホール
第4回(福岡) 1997年3月28日 あいれふホール
第5回(福岡) 1998年3月28日 あいれふホール
第6回(福岡) 2000年4月1日 あいれふホール
第7回(福岡) 2001年3月31日 大名MKホール
第8回(福岡) 2002年3月30日 あいれふホール
第9回(福岡) 2003年3月21日 あいれふホール
第10回(福岡) 2004年3月26日 あいれふホール
第11回(福岡) 2005年3月18日 あいれふホール
第12回(福岡) 2006年3月17日 あいれふホール
第13回(福岡) 2007年3月17日 あいれふホール
第14回(福岡) 2008年3月15日 あいれふホール
第15回(福岡) 2009年3月21日 弦楽三重奏を中心とする福岡の現在・過去・未来/ぽんプラザホール

<春の音楽展>

第1回(福岡) 2010年3月20日 福岡の四季/あいれふホール
第2回(北九州) 2011年3月20日 子どもの領域/九州・沖縄の子どもたち/男女共同企画参画センター「ムーブ」大ホール
第3回(福岡) 2012年3月31日 こうろかんハイライト/大名MKホール
第4回(北九州) 2013年4月7日 「子どもの世界」Cocert!!/北九州市立響ホール
第5回(宮崎) 2014年3月29日 今の作品を集めて/清武町文化会館 小ホール
第6回(宮崎) 2015年3月28日 歌曲を楽しもう/ハートリスニングホール
第7回(宮崎) 2016年3月20日 ソロを聴こう/ハートリスニングホール
第8回(福岡) 2016年4月9日 現在(いま)ある音たちへ、耳を啓く/あいれふホール

<セレクティブコンサート>

第1回(北九州) 2017年3月31日 ピアノの極限/黒崎ひびしんホール 中ホール

 

4.嶺南作曲家協会について

韓国・嶺南地域の音楽文化の発展に貢献するため、1983年10月に韓国作曲家協会嶺南支部として活動を開始。1990年7月に嶺南作曲家協会を創立。韓国第三の都、大邱を拠点に活動を展開している。1990年に嶺南現代音楽祭を開催。翌1991年からは嶺南国際現代音楽祭と改め、海外からの招待作曲家を交えた音楽祭として毎年開催。1999年より隔年開催となるが、同地域の主要な国際音楽祭となっている。九州作曲家協会とは1991年から交流を開始し、相互の音楽祭に作曲家を招聘している。
現会長は、金 在彰氏。

5.東アジア作曲家協会について

韓国・日本・中国相互の創作活動・学術研究を通して音楽文化に寄与することを目的として2002年4月1日に設立。嶺南作曲家協会(韓国)、九州・沖縄作曲家協会(日本)、上海作曲家協会(中国)を母体として組織されている。芸術文化における中央対地方という構図(ソウル-嶺南、東京-九州、北京-上海)を無化し、中央と地方が共存し合いながら発展していくこと。さらには東アジアの地方都市同士がゆるやかなネットワークを構築し、相互交流を通じた新しい音楽の創造に貢献することを目的としている。
主な事業としては、東アジア国際現代音楽祭の開催、東アジア国際作曲コンクールの開催、学術研究、会員相互の交流がある。
現役員は、次の通り。

会  長:禹 鐘億(韓国)
事務総長:李 承善(韓国・啓明大学音楽学部教授)
代表委員:楊 立青(中国・上海音楽院院長)
同  :田村洋彦(日本・大分大学教授)
事務局長:尹 明五(中国・上海音楽院教授)
同  :中村 透(日本・琉球大学教授)

6.東アジア国際現代音楽祭について

東アジア作曲家協会の主催事業。韓国・日本・中国各国の持ち回りで毎年開催。内容は、演奏会、シンポジウム、作曲コンクールで構成される。
第1回は、2003年6月6~7日の2日間、韓国の大邱文化芸術会館を会場に開催。「歌曲の夕べ」「室内楽の夕べ」および二つのシンポジウムが行われた。なお、東アジア作曲コンクールは翌2004年4月30日に同会場にて開催された。
第2回は、第25回九州現代音楽祭との協同開催とし、9月18日~21日の4日間、宮崎県立芸術劇場を会場に、ワークショップ(作曲家の解説を交えた公開リハーサル)、国際シンポジウム(日・中・韓のパネリストによる)、2つの作品演奏会、東アジア国際作曲コンクール、宮崎伝統芸能視察などの内容で開催された。
第3回は、2006年5月8日~10日の3日間、「上海の春」音楽祭の一環として中国・上海音楽学院・賀緑汀音楽庁(He Luting Concert Hall)にて開催された。